教会用語解説シリーズ(52)「『コヘレトの言葉』って?」

 現在わが国で最も広く使用されている聖書訳は「新共同訳」ですが、私たちの教団の公用聖書・「新改訳」と目次を見比べてみると、不思議な書名があることに気づきます。旧約聖書のヨブ記、詩篇、箴言に続いて見慣れない「コヘレトの言葉」という書名が出てきます。新改訳では「伝道者の書」という書名であり、口語訳や文語訳では「伝道の書」となっています。他教団の方との交流の機会がある折に、有名な聖書のみことば、「天の下では、すべての営みに時がある。・・神のなさることは、すべて時にかなって美しい」「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ」などがコヘレトの言葉≠フ中にあると聞いて、「そんな本、聖書にあったかな?」と混乱しないでいただければ幸いです。
 コヘレト≠フ元々の意味は、ヘブル語で「集会の指導者、責任者」というもので、旧約時代のイスラエルにおいて、礼拝などの集会で語る人∞説教する人∞指導する人∞教える人≠ネどを表わすため、伝道者≠ニも訳されました。従って、コヘレトの言葉というのは、「集会の指導者」が語り、教えた言葉という意味です。一章一節には、「エルサレムの王、ダビデの子、コヘレト(伝道者)の言葉」とあり、伝統的にダビデの子ソロモン王を指すと理解されています。伝道者の書、コヘレトの言葉をぜひ読んでみてください。



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