教会用語解説シリーズ(18)「讃美」


 讃美は、神に造られた存在・被造物としての私たちにとって最もふさわしい行為の一つであり、礼拝、献身、感謝、祈祷など多くの意味合いが含まれています。
 聖書には、「讃美せよ」と繰り返し命令形で勧められていますが、信仰者に課せられた義務なのではありません。それは神との交わりを楽しむ中で、自然に生じる喜びと感激に満ちた魂の応答です。神は讃美を受けるのにふさわしいお方であり、命じる当然の権利をお持ちですが、同時に讃美する私たちの心が、更に豊かな恵みを受けるために開かれ整えられるのです。ある教理問答書は、「人間の主な目的は、神をほめたたえ、永久に神を楽しむことである」と教えます。C.S.ルイスは、「神が私たちに讃美するよう命じられたのは、私たちが神を楽しむようにと招いておられることである」と解説しました。もっと楽しんで喜んで讃美しましょう。ある時は、贖いの恵みを思い、感極まって涙と共に声にならない讃美になることもあるかもしれません。
 しかし、讃美は感情のみでなく意志をもってささげる、或いは言葉以上に自らの生活を通してささげるものでもあります。口先でなく、全存在・全生涯をかけて讃美する者でありたいですね。
 「ですから、私たちは、キリストを通して、賛美のいけにえ、即ち御名をたたえるくちびるの果実を、神に絶えずささげようではありませんか。」



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