教会用語解説シリーズ(42)「短祷」


 クリスチャンが捧げる祈りには、様々な種類があります。以前に、礼拝の最後に牧師が献げる「祝祷」を解説したことがありました。祝祷はごく短いものですが、非常に公的な立場で、限られた資格のある人が、厳選された公式的な言葉で捧げる祝福の祈りです。
 それに対してこの「短祷」は、すべてのクリスチャンが、立場・時・場所を問わず、いつでもどこででも捧げてよい、いやできるだけ多く捧げるべきほんの一瞬の祈りです。声に出す出さない、目をつぶるつぶらない、手を組む組まない等を問わず、ある瞬間に心や意識を主に向けて発する呼びかけ、語りかけ、ささやきなど、ごく短い本当に一言の祈り、のことを指します。
公式的な「天の父なる神さま・・・御名によってお祈りします」という前後の表現は省かれていても(勿論、「私の名によって祈りなさい」との主のお勧めを軽んじる意味でなく、それは大前提として意識された上でのことですが)、この短祷も正に呼吸≠フような祈りです。 朝目覚めた瞬間、夜床に就いて眠る瞬間、食前の感謝もそうですが、その他仕事や学校で家を出る前、会社について仕事を始める前のほんの一瞬、仕事が一段落ついて休憩する時、大事な選択をしたり決定をする前の一時、とにかく何をする時でも、短祷を捧げて主の導きと祝福を求め、また感謝する習慣を身に付けて実践しましょう。それこそ、
「絶えず祈りなさい」pray without ceasing,=iTテサロニケ5・17)と聖書が勧めていることの実際の歩みです。



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