教会用語解説シリーズ(8)「悔い改め」


 クリスチャンになる(聖書の教える救いを体験する)上で不可欠なステップの一つとして「悔い改め」があります。主イエス・キリストの宣教の第一声も、「悔い改めて福音を信じなさい。」というものでした。
 悔い改めとは、自分が犯した罪を司祭に告白してゆる赦しの宣言を受けるいわゆる「ざん懺げ悔」(カトリック用語ではこっかい告解と言います)とイコールではありません。真の悔い改めには以下のような要素が含まれます。
@深い罪の自覚・・・・人の前にという以上に、先ず第一に神に対して罪人であることを認める心です。罪をそのまま放置してはいけないという強い促しを感じます。A罪に対する悲しみ・・・・神を悲しませる生き方をしてきたことに強い心の痛みを感じ、悲しみを覚えます。B罪からの意志的な方向転換・・・・自分の全心・全存在・全生涯をかけて神に向き直り、罪を離れて神に喜ばれる生き方へと軌道修正することの決意と実践です。 このような悔い改めの心で神に近づくとき、神はキリストの十字架に免じてその罪をすべてゆる赦し、心に「こんな罪人の私もゆる赦された」という平安と確信を与えてくださいます。またこの悔い改めには、神との和解(仲直り)と共に人との関係の修復、すなわち悔い改めの実と呼ばれる具体的なお詫びや償いが伴います(ルカ19章ザアカイの記事参照)。聖霊は真の悔い改めへ導くため今も働いておられます。



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