教会用語解説シリーズ(19)「洗礼・バプテスマ」


 プロテスタント教会にとって重要な聖礼典といえば、ふつう洗礼式と聖餐式の二つを指します。
洗礼は、以下のような理由で大変重要なものです。
 @主イエスご自身がお受 けになった。
 A主が命じておられる。
 B使徒の働きに見る初代 教会において実施された。
 C二千年の教会歴史にお いて守られ続けている。
 従って、神の前に自らの罪を認めて悔い改め、主イエスの十字架による贖いを信じた者は洗礼を受け、その信仰を神と人との前に告白・証しし、キリストのからだとしての教会に正式に所属する者となるのです。
 洗礼は元来、全身を水に浸すことによって、罪の悔い改めを表すものでした(ヨハネの洗礼)。これに対し、キリスト教の洗礼は人間による罪の悔い改めのみならず、神の恵みによるキリストとの結合、すなわち、私たちがイエス・キリストと一つとされることを示すものです。洗礼により私たちは、全くキリストのものとされ、キリストの死と復活の生命に与る者となるのです。(ローマ6章参照)
 洗礼は、みことばと共に私たちが救いの信仰に立ち続けるための大きな助けとなります。信仰生活を歩む中で、感情的な興奮や熱心はあまり長続きしません。しかし、決心の時に頂いたみことばや、「あの時、確かに自分は信仰告白をして洗礼を受けた」という客観的事実を再確認する時、私たちは守られるのです。



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