教会用語解説シリーズ(26) 「アーメン」


 クリスチャン用語の中でも最も代表的な言葉です。お祈りの締めくくりに唱和されるだけでなく、祈りの最中でも「アーメン」と相づちを打ったり、大きな聖会などでメッセージの途中に「アーメン」と大声で賛同の意を表す人も見かけます。「キリスト教はアーメンの宗教だ」とか、「アーメン、ソーメン、ヒヤソーメン」等とからかわれた経験をお持ちの方もあるでしょう。
 「アーメン」という言葉は元々ヘブル語から出ていて、「真実に、本当に、まことに」という意味を持ち、「うそや偽りがない、だから全面的に信頼して大丈夫」という意味で使われます。興味深いことに「アーメン」という言葉と「信じる」というヘブル語の動詞とは同じ形をしています。従って、聖書で「信じる」とは、「信頼する価値のある確かなもの、アーメンなるものを信じる」ということを意味します。また、主イエスが重要なことを語られる時には、「まことに、まことに、あなたがたに告げます」と繰り返されましたが、この「まことに」は原語で「アーメン」ですから、「真実に、真実に」という強調表現だったわけです。
 特に、ヨハネ黙示録3章14節において主イエスご自身は「アーメンである方、忠実で真実な証人」と呼ばれていて、これが主のご性質と密接な関係があることを忘れてはなりません。
 私たちも、毎回真剣かつ敬虔に「アーメン」と祈り、信仰を告白しましょう。



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