教会用語解説シリーズ(39)「シャローム」


 「シャローム」は、「アーメン」や「ハレルヤ」と同じく、旧約聖書の書かれたヘブル語から来ていますが、その意味は「平和」あるいは「平安」であることは多くの方々がご存じでしょう。今でもイスラエルでは、誰かと会った時、別れる時、「こんにちは、こんばんは、さようなら」といった日常の意味が込められた挨拶として使われています。また、世界中どの国に行っても、教会の中で、クリスチャン同士で通用し、親しく交わされ、使われ続けているのがこの挨拶です。
 しかし、この「シャローム」には日本語の「平和」が持つイメージである「戦いがない平穏さ、何も問題のない無事な状態」という以上の広い意味合いが含まれています。すなわち、
1.心の平安を含めた健康や健全さ
2.全てにおいて満ち足りた完全な状態
3.豊かな繁栄と救い    ・・・などです。
 神が人に与えたく願っておられるシャロームは、外側の平安ではなく、平和の君イエス・キリストを信じる時に始まる内的健康、満ち足りた心といえます。
 十字架前夜、主は「あなたがたがわたしにあって平安を持つためです」と言われ、またよみがえられた主が弟子たちの前に初めてお姿を現されたとき、「平安があなたがたにあるように」と声を掛けられました。
 真のシャロームを求め、また互いにシャロームを祈り合って歩みたいですね。



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