教会用語解説シリーズ(16)「先行的恵み」

 これは、私たちがまだ神さまのことを意識したり求めたりする以前から、ご自身の救い(信仰)へと導くために、神さまは先だって働いておられるその働きかけを示す用語です。
1、滅ぶべき罪人に善悪を知る心を先行的に与え、神を求めるようにされたのは先行的恵みです。それによって、人は神の啓示を知り、神を求めることができます。
2、人には個人差があるにせよ良心があり、それが責められる感覚を持っています。罪を意識する心が与えられていることも先行する恵みです。罪が分からなければ救いの必要は理解できません。罪の意識から解放されようと神の救いを求めるのです。「だれが自分の数々のあやまちを悟ることができましょう。どうか、隠れている私の罪をお赦しください。(詩篇19の12)」このダビデの叫びは、罪を意識する心から生じます。
3、罪にまみれ、堕落している人間も、自ら神の救いを選び取ることができます。もし私たちがキリストの贖いで自動的(強制的)に救われ、神への信仰も愛も献身もいらないのなら、人格のないロボットにすぎません。そうではなく、神は人の意志を尊重され、先行する恵みによって選択する自由意志が与えられているのを認めることができます。
 この先行的恵みの理解は、私たちの信仰生涯において非常に重要です。神の恵みを受けそれに信仰の応答をして、救いの道を選び取り続ける者でありたいですね。



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