教会用語解説シリーズ(43)「ハレルヤ」


 最近は、この「ハレルヤ」ということばが、一般のアーティストの歌に日本語の「晴れる」ということばと重ね合わせて使われていたり、ヘンデル作「メサイア」のコーラス「ハレルヤ」が、バラエティ番組のBGMとして変な場面で使われているのを見聞きして、残念でなりません。
 ご承知の通り、「ハレルヤ」は、ヘブル語の「ハレル(ほめたたえる)」と、聖書に登場する神の御名「ヤハ(ヤハウェの短縮形)」を合わせた合成語です。従って、「主をほめたたえよ」という意味になり、神である主を賛美し、神の存在とそのみわざをあがめ、また主にある喜びを表現することばです。
聖書の詩篇中に、詩歌の形でハレルヤは数多く登場します(実際にユダヤでは歌として歌われました)。また、キリスト教会の讃美歌や聖歌には、歌詞としてハレルヤが多く使われています。 ハレルヤということばは全世界共通の教会(クリスチャン)用語として使われていますが、ハレルヤの語頭のhを発音せずに、「アレルヤ」と発音することも多く、カトリック教会ではミサで「アレルヤ」との発音を使用しています。ロシア正教会等では、中世以降のギリシャ語・教会スラヴ語を反映して「アリルイヤ」と発音されているそうです。
 聖書の詩篇や、古代から現代に至る多種多様な賛美を口ずさみながら、代々の聖徒たちと共に、真心から、敬虔に、喜びをもって、ハレルヤ!とほめたたえましょう。



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