教会用語解説シリーズ(37)「みわざ」


 一人の人が罪から救われて心を生涯が新しく変えられることは驚くべき神のみわざです。また、クリスチャンは祈るときに、あらゆることに神さまのみわざを信じ、期待して祈ります。漢字では「御業」「聖業」等と表現します。一般に「業」というと、人並外れた技量や能力を持つ人が行うことを「人間業でない、神業だ」というようにも使われますので、どことなく人間のわざと神のみわざとがそれほど遠くないもののように錯覚されがちですが、神のみわざとは、神の偉大なお働きの全体を指し、三位一体の神、父・御子・聖霊がなしておられる一切の活動を表現する用語です。
 神のみわざについては大きく二つあり、一つは「創造のみわざ」、もう一つは「救いのみわざ、贖いのみわざ」です。後者は「新しい創造のみわざ」といってもいいでしょう。天地万物を無から創造された神は、今も愛をもって全てのものが神との正しい関係に戻ることを願い、十字架の贖いによる新創造を成し遂げ、さらには本来人が創造された神のかたちを回復させ、イエスの似姿への変貌へと導くために、絶えず働きかけて下さっています。神のみわざを祈り求め続けましょう。
「主のみわざは偉大で、みわざを喜ぶすべての人々に尋ね求められる。そのみわざは尊厳と威光。・・・主はその奇しいわざを記念とされた。・・・御手のわざは真実、公正、すべての戒めは確かである。」詩篇111・2〜7



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