教会用語解説シリーズ(23) 「使徒」


 これは、「使命を帯びて派遣された者」を意味するギリシャ語、「アポストロス」から来ていて、「代表」、「大使」、「使者」、「宣教師」等を意味して用いられます。
基本的に「使徒」と呼ばれるのは、主に従う弟子たちの中からイエスご自身によって選ばれ、主の三年余りの宣教活動の期間、奉仕にずっと同行した十二人のことを指します。(♪ペテロとアンデレ、ヤコブとヨハネ・・・、CSさんびかの中に、十二使徒の名前を覚える歌がありますので、ぜひそれを使って覚えて下さい。)
 しかし、使徒の働きでは、バルナバやパウロを使徒と呼ぶ箇所があり、主の兄弟ヤコブが使徒と呼ばれたり、ヘブル書では、主イエスご自身のことを「信仰の使徒」と呼んだりもしています。
 使徒の活動は、第一に主が教えて下さったみことばを正しく宣教することであり、また初代教会の発展を霊的リーダーシップをもって導くことでした。カトリック教会では、十二使徒の特別な権威は筆頭の使徒ペテロ以来直系の司教団であるローマ教会に継承されていると理解し、その司教による以外は聖職者として任職できないと主張しました。これに対して、プロテスタント教会は、ローマ教会に限定されずに、神によって使徒の務めはあらゆる時代に継承され、主の召命によって牧師や伝道者、宣教師が興され、使徒を生かした同じ聖霊がその人々を通じて宣教のみわざが推進されていると信じています。



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